面白い映画を見た「スーパーサイズミー 2 ホーリーチキン !」

マクドナルドを1ヶ月間食べ続けるドキュメンタリー映画を作成/監督した モーガン・スパーロックが続編を作った。

 

今度は、モーガンがチキンサンドのファストフード店をオープンさせる!?

 

それが「スーパーサイズミー 2 ホーリーチキン !」だ。

 

今回も、ファストフードを題材をしている。

 

しかし、前回の作品とは少し違って、健康を売りとした業界の流動がありつつも、実際の商品は、何年も前と変わらない現実や、チキン業界の問題などを取り上げた映画としている。

 

放し飼いとは、外と少しでも出入りが行える柵を設けるだけで「放し飼いとして扱って良い」としている行政のルール。

 

柵さえ設ければ、ほぼ倉庫と同様の屋内で育っているにも関わらず、「放し飼いで健康な環境で育っています」と消費者にアピールしているのが企業だ。

 

行政のルールにも問題はあるが、事実は放し飼いと言えない状況で育てられるにも関わらず「放し飼い」というのはやはりおかしいわけで、そう言ったことを知らずに、健康的で安全な食材だと思い込み消費する我々。

 

こう言った現状を皮肉たっぷり、ブラックジョークたっぷりに仕立てている。

 

また面白いのが、モーガン自身がチキンサンドを販売するファストフード店をオープンさせることだ。

 

オープンの為に、養鶏業者に協力をしてもらいながら進める。

 

そして業者から知らされる業界の闇。

 

アメリカの養鶏業者は、業界のタイソンフーズに牛耳られている。

 

養鶏業者ごとを競わせて報酬を決めるトーナメントシステム。

 

しかし、鶏はタイソンフーズから送られてくる雛を使うしかないが、雛の品質で、また成長した鶏の品質も決まるのだ。

 

つまり、質の良い雛をもらえればランクは上がり高報酬となる。

 

タイソンフーズ側で雛の品質を管理し、養鶏業者へ送ればランクを操作出来るわけだ・・・。

 

また借金を負わせて支配し、破産する者も多々いる・・・。

 

それも借金を背負った養鶏業者は、辞めれない。

 

この様な問題点をクローズアップして作品と仕上げている。

 

前回より、深く業界や、問題があるにも関わらず消費する我々消費者の問題を切り取った映画になっていると感じた。

 

全作品を楽しめた人は、今回も楽しめると思う。

 

この映画は、Amazonビデオでしか今は見られない様で、興味があれば見てみるといいと思います。